日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2023年1月5日「話が伝わらない」を改善する方法とは?



★スピーチは最も効果的な話し方のトレーニング方法


日本話し方センターのベーシックコースは3ヶ月で全12回を終了します。多分、世の中の話し方教室の中では最も長い期間継続的にトレーニングしていただくコースだと思います。トレーニング方法としては、人前に立って2分間のスピーチをすることを採用しています。私たちはこのスピーチができれば、他のあらゆる話す場面で落ち着いて話ができるようになっていただけると自負しています。
積極的に課題に取り組んでいただければ5回目当たりから、滑舌が良く「え~、あの~」ということばぐせも出ないスピーチをされるようになります。あがっているようにも見えない、落ち着いた態度で話をされます。





★相手に伝わる話し方の2つのポイント


さて、あがりを抑えて話ができるようなると、講師は次のステップとして、より相手に伝わる話し方ができるようご指導します。そのポイントは主に次の2つです。




◎話を具体的にする

1点目は「話を具体的にする」ということです。先日のある受講生の例をもとに解説しましょう。その受講生は次のようなスピーチをされました。
「私は今まで人前で話す際、ほとんど準備をしなかったので途中で頭が真っ白になることがよくありました。しかし、前回の講義を受けてから暗記するまで繰り返し練習して話をするようにしているので、スムーズに話せるようになりました」
この内容でも何が言いたいのか充分に伝わります。しかし、内容が表面的で聞き手に感銘を与える域には達していません。聞き手にインパクトを与える話にするためには話をより具体的にする必要があります。話は聞き手が頭の中でイメージできるものの方がより伝わります。具体的にするとイメージがしやすくなるのです。


上の話を具体的にするとこのようになります。
「前回の講義後、最初に会社の朝礼で話す際に声に出して30回以上練習して臨みました。そうしたところ、話す前のドキドキが少なくなり話を始めても以前のように頭が真っ白にならず、言葉がスムーズに出るようになりました。メンバーから『今日の話、わかりやすかったですよ』と言ってもらえて自信がつきました」
話を具体的にするには、ある場面を切り取って話すという手法があります。朝礼で以前よりあがらずに話せてメンバーからも褒められた、というエピソードを入れることによって、聞き手に格段にわかりやすい話にすることができます。



◎抑揚をつけて話す

2点目は「抑揚をつけて話す」ということです。話す目的は、人に共感してもらい、場合によっては言ったとおりに行動してもらうことです。そのためには聞き手に話に「共感」してもらう必要があります。いくらわかりやすくてよい話をしても、共感が得られなければ人の気持ちは動きませんし、行動を起こそうという気にもなってもらえません。聞き手の共感を得るためには、話に感情を込める必要があります。気持ちを込めて大げさなくらい抑揚をつける。一文を話したら3秒くらい間をあける。こういう緩急や強弱をつけた話し方を意識していくと抑揚の効いた、人の心に響く話が自然にできるようになります。


これらのご指導を通して、受講生には相手に共感して動いてもらえる話ができるようになっていただいています。




★あなたの話し方を上達させましょう!


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーでは、今回紹介したこと以外にも、受講者の希望を伺い、また講師がお一人おひとりの特性を見ながらアドバイス、ご指導をしています。ぜひ無料体験教室に参加して、その実際の姿をご確認ください!

>横田章剛のブログTOP